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【GNI】次なる成長へ向けての資金調達【Cullgenの研究開発費の調達】

 2021/02/14

Cullgenの資金調達の額に誤認がある可能性があるので追記しました。

こんにちは、なんとなく健康の為(ポイントの為)に日々、歩き続けているぷぅです。

2月9日の場中(EDINETに掲載)に第三者割当による新株予約権の発行についてGNIより発表されました。

発表直後から株価が急落し、その日の終値は‐15%程度の大幅安となりました。

みんな気付くの早いですよね。

ただ内容としては読み込めていなかったのでしょう。

とにかく増資というだけで嫌気して売られたという感じでした。

翌10日は10%以上上昇し、かなり値を戻した感じとなっています。

GNIより発表された資料は以下のとおりです。

第三者割当による第46回、第47回(行使価額修正条件付)及び第48回新株予約権の発行に関するお知らせ

では、内容を見てみたいと思います。

お知らせの概要

増資の概要は以下のとおりです。

  • 合計4,240,700株相当の新株予約権を発行
  • 内、1,644,900株相当については行使価格修正条件付
  • 想定する資金調達の額は、約112億円
  • 内、11億円はF351を除く創薬パイプライン研究開発費
  • 50億円はCullgenの研究開発費
  • 残りはGNIのCullgen持分を維持する為のCullgen株式の購入費用

という感じで今回の増資はほぼCullgenの研究開発費を調達する為と言って問題ないでしょう。

今回の増資では、第46回、第47回、第48回新株予約権に分かれています。

もう少し細かく条件を見ていきたいと思います。

第46回新株予約権

第46回新株予約権は、548,300株相当の予約権となります。

行使価格は2306円固定という事で、日々の株価変動的には安心できる設定。

この2306円は直近の10営業日の株価に基づいて決定されたという事なので、ここ最近で上昇していた恩恵がありました。

第46回での調達金額は約12.6億円という事で、後述する新株予約権の割当予定先(以下、CVI社)からCullgenへの出資額にほぼ一致している事がわかります。

第47回新株予約権

第47回新株予約権は、1,6449,00株相当の予約権となります。

こちらは行使価格修正条項付となります。

毎週木曜日に直近の10営業日の株価の動向から決定されます。

第47回の分だけが行使価格修正条項付なので多少売り圧力が強まるとは思いますが、量的に考えるとそこまで気にしなくてよいかもですね。

こちらは今後数年でCVI社からCullgenの株式を取得する時に、Cullgenの価値が現在の最大4倍程度になる事を想定して発行されているようです。

もしそうなったらそうなったで親会社のGNIとしては頼もしい限りです。

第48回新株予約権

第48回新株予約権は2,0475,00株相当の予約権となります。

こちらの行使価格はなんと2998円固定。

主な使途がCullgenの研究開発費ですが、Cullgenは直近で多額の資金調達が予定されているので第48回で調達する資金が必要になるのは少し先の話という理解をしました。

そのためその期間のGNIの成長を加味してもらえたということかな。

なかなか好条件の増資引受をしてもらるようになりましたね。

Cullgenについての記述

さて、今回のお知らせの中にCullgenについての内容が盛沢山でした。

Cullgenに関する記述を拾ってみました。

  • Cullgenは医薬品関連の博士を14名従業員に擁しており、国際的かつトップクラスの研究開発組織に成長した。
  • 複数の標的タンパク質分解化合物を特定しており、新たな臨床試験に進める可能性がある。
  • 今後、2024年までに約150億円の研究開発費が見込まれており、2021年中だけでも約19億円が必要。
  • GNIからcullgenへ10百万 USDの出資、CVI社からCullgenへ12百万 USDの出資、その他の投資家から2021年2月に50百万 USDの出資が予定される。
    (※GNI、CVI、その他の投資家からの出資の合計が50百万 USDの可能性も)
  • CVI社がCullgenへの出資に伴い取得した株式を今回の増資で得た資金で将来GNIが取得する予定。

Cullgenのここ3年の研究開発費は営業利益からみると平均で2~3億円程度であると思われます。

それが今年だけで19億円、今後4年で150億円必要というのですからどんな進捗が出てくるのか非常に楽しみですね。

 

さて、ちょっと算数をしてみました。

Cullgenの直近で予定される資金調達の額は72百万 USD(※もしくは50百万 USD)です。

その内、GNIとCVI社を合わせた出資比率は約31%(※もしくは44%)です。現在のGNIの持分が36.43%と記載があるので、GNIがCVI社が持つCullgenの全ての株式を取得した後は、現在と概ね近い持分比率になると思われます。

Cullgenの増資に伴い持分比率が36.43%→29.5%になるとあります。

GNIが10百万 USD出資、その他で62百万 USD同じ条件で出資してこのような変化になると仮定すると、Cullgenの発行済株式数は約44%増加する事になります。

これから計算すると、現在のCullgenの時価総額は約235百万 USDです。

(※GNIが10百万 USD出資、その他で38百万 USD出資の条件で計算すると、約73%の株式数の増加で出資後の時価総額は約118百万 USDになります。)

日本円で時価総額約245億円のバイオベンチャー

現時点でかなり評価されていますね!

ちなみに今回の契約の中でプット、コールオプションなるものが締結されています。その中の記述からは、2025年5月3日までにCullgenが国内外の証券取引所(なお、現時点では米国、香港又は中国の金融商品取引所を想定) に上場する事を考えているように読み取れます。

おそらく、2025年までの研究開発費を今回の増資で賄いそれ以降の資金の一部を上場時に調達という考えなんでしょう。

今後数年の展開が楽しみです。

本日のまとめ

昨年末のBAB社買収の為の増資に続いてまたか。。。

というのが最初の印象でしたが、内容をよく見るとほぼCullgenの今後の莫大な研究開発費を賄うためというのがわかりました。

しかも、行使価格修正条項付はごく一部という安心増資。

Cullgenの研究開発費が今後4年間で150億円という今までにないくらいの数字なるというサプライズもありました。

いったい今後どんな話題が出てくるのか楽しみになってきというのが資料をちゃんと読んだあとの印象です。

さて、ますます今後のGNIからは目を離せないですね!

 

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