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【GNI】2020年12月期 第2四半期決算【増収増益継続中】

 2020/08/18

GNIより決算概要資料が発表されましたので、追記・修正しました。

2020年12月期第2四半期決算概要資料

こんにちは、なんとなく健康の為(ポイントの為)に日々、歩き続けているぷーです。

本日は、我らがGNIの2020年12月期 第2四半期決算発表がありました。

2020年12月期 第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

さっそく見ていきましょう。

なお、本記事には決算の数値データは表形式でしか表示していないので、グラフで見たい場合は下記の記事をご覧ください。(ただし、IEでは動きません)

rpuu.hateblo.jp

第2四半期決算も増収増益

2020年12月期 第2四半期決算の結果は、売上4,380百万円(+28.1%)、営業利益861百万円(+26.5%)、四半期利益526百万円(+5.1%)、親会社の所有者に帰属する当期利益244百万円(+36.9%)と増収増益となりました。

これは主に医薬品事業セグメント(アイスーリュイ主体)が堅調に推移したことによるものです。

四半期利益の伸びが弱いのは税金の増加が影響しているようです。

次にセグメント毎に四半期毎の動向を見てみます。

医薬品事業

医薬品事業(アイスー約90% + ヘルスケア事業) 単位:千円
  前4-6月 7-9月 10-12月 1-3月 4-6月
売上収益 1,386,531 1,465,793 1,699,235 1,693,935 1,849,312
(変化率) +26.7% +5.7% +15.9% -0.3% +9.2%
セグメント利益 173,431 182,729 27,882 285,555 261,068
(変化) +135,943 +9,298 -154,847 +257,673 -24,487
期末為替レート 15.7円/元 15.1円/元 15.6円/元 15.1円/元 15.2円/元
(変化率) -4.8% -3.7% +3.2% -3.2% +0.7%

医薬品事業については、売上収益が第1四半期比で+9.2%と増収となり、引き続き好調さが伺えます。

新型コロナウィルス関連製品の売上も好調だったようです。

なお、本セグメントのアイス-リュイの占める割合は約90%とのこと。

セグメント利益では、第1四半期で、四半期ベースで過去最高のセグメント利益(約2.9億円)をたたき出しておりましたが、第2四半期においては、同程度の水準であるものの僅かに減益となっています。

これは、後述しておりますが、販管費を抑える一方、研究開発費が第2四半期において急激に拡大したことに起因しております。

医療機器事業

医療機器事業(主にBAB社)  単位:千円
  前4-6月 7-9月 10-12月 1-3月 4-6月
売上収益 457,544 448,581 434,378 431,971 421,015
(変化率) -5.2% -2.0% -3.2% -0.6% -2.5%
セグメント利益 282,829 216,800 178,161 130,402 184,397
(変化率) +50.9% -23.3% -17.8% -26.8% +41.4%
期末為替レート 107.9円/ドル 108.1円/ドル 108.7円/ドル 107.5円/ドル 107.9円/ドル
(変化率) -2.6% +0.2% +0.5% -1.1% +0.4%

売上収益は僅かづつですが、減収傾向が継続しています。

セグメント利益は、第1四半期で落ち込んだ利益率が回復しております。

決算短信には、米国における新型コロナの感染拡大で著しい影響を及ぼしたと記載がありますが、どうなのでしょうか?

過去のデータを見るとこんなもんじゃね?っていう気もしますが、新型コロナの影響がなければ、もっといい数字を出せていたのでしょうかねー

多少の期待を残して第3四半期以降の数字を追ってみたいです。

各種経費

販売費及び一般管理費、研究開発費、減価償却費 単位:千円
  前4-6月 7-9月 10-12月 1-3月 4-6月
販売費及び一般管理費 1,086,121 979,684 1,309,608 1,122,503 1,090,111
(変化) +127,099 -106,437 +329,924 -187,105 -32,392
人件費 393,720 408,281 526,809 458,554 406,949
(変化) +31,433 +14,561 +118,528 -68,255 -51,605
研究開発費 176,679 252,851 200,908 208,909 373,559
(変化) +48,998 +76,172 -51,943 +8,001 +164,650
減価償却 55,261 65,675 63,012 71,854 83,535
(変化) +2,456 +10,414 -2,663 +8,842 +11,681

販管費・人件費が第1四半期に続き減少しています。人員は増強していると思うのですが、働き方改革でもしているのでしょうかね?

決算短信には「販売費及び一般管理費を効率的に費消した」とあります。まー良い傾向と捉えておきましょう。

今回一番の注目点は、研究開発費です。

第2四半期における研究開発費は過去にないのびを示しました。

決算短信では引き続きアイス-リュイの新規適応症の開発とCullgenの新規分解剤の研究に言及されております。

アイス-リュイの治験者登録が進みはじめている事に関係しているか、Cullgenに大きな費用を投じたのかは定かではありませんが、今後の成果に期待です。

研究開発の進捗状況

上海ジェノミクス有限公司の研究部門でCOPDをターゲットとした研究を進めているという事にはじめて言及されました。

各パイプラインの状況の変化を見ていきたいと思います。

放射性肺炎(RP)

治験実施計画書の登録基準の変更後、2020年6月末時点で58名の被験者の登録が行われました。

39名 → 58名で第2四半期中に治験者登録が進みました。

「この第3相臨床試験パイロット試験は、2020年第3四半期まで行われる見通しです。」のコメントが消えていますね。。。

→決算概要資料では第2相扱いでした。

糖尿病腎症(DN)

2020年3月末時点で第2相臨床試験の予備研究として6名の治験者が登録されました。

2名 → 6名で少し治験者登録進みました。

「本第1相臨床試験」との記載は誤植かな??

→決算概要資料でも第1相臨床試験とあるので、表現を変えたのかな?

結合組織疾患を伴う間質性肺疾患(CTD-ILD)

治験者の登録数の記載は今回ありませんでした。新型コロナウィルスの感染拡大により治験者の登録は遅延していたようです。

ただ、感染が収まれば速まるらしいですけど、収まるとは…?

じん肺治療薬

引き続き第3相臨床試験の準備中。

F351

中国第2相は、相変わらず臨床試験プロセスの監査完了待ちです。

米国の進展は中国第2相の進捗待ちで状況に変化がないですね。

もう待ち疲れております。。。

→8/17の開示のとおり、完了です!

→8/19 日経バイオテクに8/18に実施された決算説明会の記事が掲載されました。

記事の中でF351について

「中国での早期承認制度では審査期間を6カ月と見込んでおり、早ければ2021年の上市がリーズナブルだ」

とのコメントがイン・ルオ社長よりあったと記載されています。

タミバロテン

NMPAより求められていた追加データ2020円6月に提出が完了しました。現在、審査中となりました。

やっと進みましたね。審査はどのくらいかかるのかな。

F573(急性/慢性肝不全)

第1相臨床試験計画書の策定中

Cullgen

以下の5つの新しい治療プログラムが進行中

このうち1つについて2021年中にIND申請をめざす。

その他

まとめ

今回の決算では、表面上は無難に順調な決算という感じでした。

ただ、細かく見てみると、以下の事が見えてきました。

  • 医薬品事業の好調な進捗
  • 業務効率化?に伴う販管費圧縮
  • 今後の成長に不可欠な研究開発費の増強

この点を考慮すると、今後につながる良い決算内容だったのでは思います。

 

※なお、本記事記載の4半期毎のデータは、決算短信の数字から独自に計算した値です。誤りが含まれる可能性があるので利用にはご注意下さい。

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