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【GNI】決算発表を受けて(?)ストップ高。その動きを考察する。

こんにちは、なんとなく健康の為(ポイントの為)に日々、歩き続けているぷぅです。

本日、我らがGNIがストップ高(1763円)で引けました!

株主の皆さんおめでとうございます。

という訳で今回もGNIの記事で、ストップ高の理由について考えたいと思います。

よろしくでーす。

はじめに

GNIは先週末(2020/05/16)の引け後、2020年12月第1四半期の決算発表を行いました。

その結果は、増収増益での着地。決算内容については↓で記事にしているところです。

rpuu.hateblo.jp

もし、これが仮に決算発表を受けて素直に業績が評価されてのストップ高なのだとしたら、創薬に携わる日本のバイオベンチャー初の快挙かもしれません。

これまで、巨額契約の発表(契約一時金)や、遠い将来の業績に大きな影響を与えそうなIRによって株価が急騰した事例は多くの銘柄で何度もありました。

それは短期的な材料であり、長い時間軸で見たときのその株価の動きはノイズの様に見えるだけです。その短期的な動きは、決算発表によって現実を突きつけられて、最終的にはほどほどの株価に収束していきます。

一方、今回のGNIのストップ高は、仮説が正しければ発表された業績内容がそのまま評価され、大きく値を上げたことになります。

この評価された業績は、これまでのGNIの企業活動の蓄積の結果であり、そしてその企業活動は今後もさらに成長していくと期待されるものであります。

これは、短期的な材料などではなく、長期に渡ってGNIの株価を下支えするものになるだろうと考えます。

さて、一方で株主としては、本日のストップ高は嬉しいのですが、過去の値動きをみていると、不思議な気持ちにもなります。

なぜなら、これまでも好決算をたたき出してきたGNIですが、株価がそれにまともに反応した事がほとんどなかったからです。

むしろ失望売りのイメージが強かった。

何故、今ストップ高なのか?

本当に業績が評価されたものなのか?

いくつかの仮説を立てて本日のストップ高への動きについて考察してみました。

GNIのストップ高の理由について考察する

本日のGNIのストップ高の理由について、比較的簡単に思いつく3つの仮説を立てました。

  • バイオセクター全体の好調な値動きに影響されただけである。
  • GNIに係る重要な動きが一部投資家に露見した結果である。
  • GNIの決算内容が評価されたものである。

それぞれ順番に考察していきます。

仮説その1 バイオセクター全体のポジティブな動きに影響された

ストップ高の仮説その1は、「バイオセクター全体のポジティブな動きに影響された」です。

確かに最近のバイオ関連の値動きはアンジェスMGをはじめ、特に新型コロナのワクチン開発関連の銘柄で活発です。

本日も、バイオ関連では、テラ、カイオムバイオなど一部の銘柄でストップ高タカラバイオアンジェス、リプロセルなどの銘柄も10%前後の値上がりを見せています。

この様なバイオセクター全体の動きに影響されたというのも悪くない考えです。

ただ、バイオセクターの強い動きは数週間前から散見されました。

その中でのGNIの値動きは、若干の値の戻しは見られたものの蚊帳の外、というのが素直な感想でしょう。

とても、セクター全体の影響だけで、「ストップ高付近で売り枯れるまで売買が行われ、最終的にストップ高で引ける」という、ここしばらくGNIになかった動きを説明する事はできないと考えます。

せいぜい、多少バイオ投資家へのマインドを良好にしたというところでしょう。

という訳で、

仮説その1は主因にはなりえないと考えますが、買いの強さの底上げになった可能性は否定できません。

仮説その2 GNIの重要な動きが一部投資家に露見した

ストップ高の仮説その2は、「GNIの重要な動きが一部投資家に露見した」です。

GNIの株価に関する重要な動きは基本的に中国なので、日本に伝わるにはタイムラグが発生しますし、中国語の公的なwEBサイトで掲載される重要な情報もすぐには日本の投資家には伝わりません。

現時点で、大きく株価に影響しそうな案件は、F351に係る情報。その他は中国ではないですが、Cullgenの初の臨床試験入りの決定でしょうか。

特にF351の進捗に係る情報が出ていれば、株価への影響は大きいでしょう。

ただ、本日引け後に何もGNIからアナウンスがない事、決算発表の翌営業日である事を考えると、この線は非常に薄い。

ただ、F351の第2相臨床試験のトップラインデータの公表時期は近いと考えている投資家も多いとは思います。

そしてその一部は、週末の決算発表の持ち越しを嫌った可能性もあります。

何故なら第1四半期は中国がコロナ禍の真っ最中だったからです。

という訳で、

仮説その2は可能性は完全には否定できませんが、可能性は低い。一方で、今後の株価の値動きにとって、重要な因子となるF351に対する思惑的な動きが株価の底上げに貢献した可能性は大きいと思われます。

仮説その3 GNIの決算内容が評価された

ストップ高の仮説その3は、「GNIの決算内容が評価された」です。

今回のGNIの決算は非常に良かった。ぷぅはそう思います。

ただ、ストップ高に張り付くほどだったかと言われると自信はありません。

何故なら、GNIはこれまでにも長期に渡り好決算をたたき出していたからです。

この仮説を考察するにあたって、多くの投資家が事前にどのような予想を立てていたかというのは重要です。

それは前述しましたが、第1四半期が中国のコロナ禍の真っ最中だったからです。

なお、GNIからは、

にもあるとおり、売上収益については、第1四半期の計画を達成する見込みとお知らせされていました。

さて、このような中でGNIの決算に対する思惑としては以下のパターンが考えられます。(他にもあるかもしれませんが)

  1. 単純にコロナの影響で工場が止まっていたから業績は悪化するだろう。
  2. 売上収益が達成見込みでも、膨れている販管費の影響で利益面は悪化するだろう。
  3. 売上収益が達成するのだから、これまでと同様に好決算が継続するだろう。

この内、1, 2と考える人が減益を予想する人達です。

パワーバランス的にはどうだったのでしょう?

それは決算発表の直近の値動きが表しているかもしれません。

どうだったかというと、バイオセクターの好調な値動きにも関わらず大幅に下落したり、上値が非常に重く1500円をなかなか超えられずにいました。

これは、決算についてネガティブな予想をしていた人が多かった事の表れではないかと考えます。

 

さて、話は少し飛びますが、先週の中頃まで非常にGNIとよく似た値動きをした銘柄がありました。

そーせいグループです。そーせいは、第1四半期に目立ったマイルストーン収入がなく、事前に赤字を予想する投資家は多かったと思います。

結果、第1四半期は減収減益で赤字という結果でした。まぁ、そーせいを見ている人からすると当然の結果ですね。

一方、株価とは言うと決算発表から一転動意し、値の戻りが鮮明になってきました。

今後の提携などの期待した動きかもしれませんが、悪材料出尽くしという心理的な面が大きいと考えます。

GNIの投資家もそーせいと同じような値動きを想定していた可能性もあります。

 

さて、話を戻します。

おそらく、投資家はGNIの決算はネガティブな結果になると予想していた割合が多かった。一方、その後はF351の発表の期待感から上昇に転じると考える人が多かったのではないかと考えます。

ところが蓋を開けてみると販管費は圧縮され、コロナ禍にも関わらず増収増益で着地。

これは事前予想を覆された投資家が多かったでしょう。

朝一は比較的安めに寄り付きましたが、ポジションを外していた人などは先を争って買い急ぐ事になります。

これは、朝の30分以内の急騰に現れたと考えます。

 

一方、バイオベンチャーが次々と値上がりする中、ほぼ全て赤字の決算です。このコロナ禍の中で、増収増益というだけで目立つにも関わらず同業他社は全て赤字なのです。

これは非常に目立った事でしょう。

息の長い資金の流入にも期待できるのではないでしょうか。

本日、ストップ高付近での売買が割と長い時間行われていました。短期資金だと、このような場合、急下落する事も多くありません。

ですが、ストップ高付近での売りは限定的。それなりの期間を見込んだ買いが入っているのではないかと考えます。

これはGNIの好業績の結果もたらした資金かもしれません。

仮説その3については、業績が良かった事に変わりないが、事前予想をネガティブに想定している人が実は多かった為、株価に大きな変動をもたらしたというのがぷぅの考えです。

仮説のまとめ

今回のGNIのストップ高は決算が大きな役割を果たしたが、複合的な要因で達成されたと考えられます。

すなわち、

  • 投資家たちの事前予想がネガティブであった。
  • 決算後のパイプラインの進捗(主にF351)に対する期待があった。
  • 直近のバイオセクターは好調な値動きをしており、そのほとんどの銘柄が赤字であった
  • GNIは好決算を発表した。

という事が、背景にあったのではないかと考えます。

まとめ

本日は、GNIがストップ高しました。

その動きに不思議に思い、色々考えた事をそのまま書いています。

ぷぅはGNIの好業績が評価されたが、その上昇幅には色々な背景が複合した結果であると考えました。

なお、業績が注目され始めた要因として、売上収益100億が見えてきたことも一つの重要な因子だと考えております。

売上収益と時価総額の関係について、エムスリーの成長と比べながら記事にしたものが↓です。興味があれば見てみてください。

rpuu.hateblo.jp

 

その他のGNI関連の記事は↓

rpuu.hateblo.jp

 

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ではでは、皆さんがよい投資生活を送れますように。

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